
管理放棄され、荒れ果てた竹やぶをボランティアで整備しています。
竹はまっすぐ天に向かって伸びる性質から、古来より神聖な植物とされてきました。また、入手性の高さと加工のしやすさ、中空構造に由来する(ある程度の)耐久性があることから、生活の道具としての籠や、建材としての竹垣、尺八などの楽器、竹槍などの武器、竹トンボ・竹馬・水鉄砲などの遊び道具、そして食用としてのタケノコに至るまで、日本の暮らしの中でフル活用され、人々の手により竹林整備がなされてきました。
しかし近年、プラスチック製品が安価に入手できるようになると、次第に人々は竹林を管理しなくなりました。
竹林を適切に管理し利用するには、手間と時間とお金がかかるからです。
さて、竹林が放置されるとどうなるでしょうか?
人の手が入らないと、ファイナルファンタジーVIIのエンディングみたいな豊かな自然になるのでしょうか。
竹(孟宗竹)は2ヶ月でおよそ20メートルもの高さに成長し、そこで葉を広げるため日光が地面に届きにくくなります。
日光が充分に届かないと、ナラやシイが育ちません。
というか、竹以外の植物はほとんど育たないと言っても過言ではありません。
日陰と湿気に強いツタ類がかろうじて共存できるくらいです。
竹は深さ30~50センチほどしか根を張らないため、雨が続くと崖崩れや地滑りが発生する危険があります。
また地中深く根を張らない=保水力も弱く、地下水源に乏しい土壌となります。
そのくせ横に地下茎を広げるので、他の植物が根を下ろすスペースはありません。
そして、枯れた竹は簡単には腐りません。黄色く枯れた姿のまま数年間は残ります。
特筆すべき点は、竹やぶには動物が現れないということです。
鳥は竹やぶに巣を作りません。虫も寄り付きません。
一度竹やぶになってしまったら、もう竹しか無い世界になるのです。
そこには光も、虫の声も、鳥の声も、蜘蛛の巣すらもありません。
このように極端に狭い生態系が、果たして「豊かな自然」と言えるのでしょうか。
適切に管理された竹林はとても美しい景観ですが、足の踏み場もないほどの「竹やぶ」になってしまったら、誰も見向きもしません。
フェイヨンの旧ハンターギルドMAPくらいの密度まで竹を伐採し、シイやナラの木が普通に育つような環境を目指し活動中です。
伐採した竹は捨てるには惜しいので、竹垣を作ろうかと思案しています。
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